【おすすめ映画紹介#005】パラサイト半地下の家族【あらすじと感想・見どころ】

アカデミー賞４冠、パルムドール賞受賞など
数々の輝かしい賞を受賞しているポン・ジュノ監督の傑作
現代社会の縮図を映画を通して表現している素晴らしい作品です！

今回紹介する映画：パラサイト半地下の家族
映画「パラサイト半地下の家族」あらすじ
キャストについて
映画「パラサイト半地下の家族」のネタバレ・見どころ
映画「パラサイト半地下の家族」はどこで観れる？
映画「パラサイト半地下の家族」まとめ

今回紹介する映画：パラサイト半地下の家族

パラサイト半地下の家族
2019年製作／132分／韓国
監督：ポン・ジュノ
原題：Parasite

映画「パラサイト半地下の家族」あらすじ

「殺人の追憶」「グエムル　漢江の怪物」「スノーピアサー」の監督ポン・ジュノと主演ソン・ガンホが4度目のタッグを組み、2019年・第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画初となるパルムドールを受賞した作品。第92回アカデミー賞でも外国語映画として史上初となる作品賞を受賞したほか、監督賞、脚本、国際長編映画賞（旧外国語映画賞）の4部門に輝くなど世界的に注目を集めた。キム一家は家族全員が失業中で、その日暮らしの貧しい生活を送っていた。そんなある日、長男ギウがIT企業のCEOであるパク氏の豪邸へ家庭教師の面接を受けに行くことに。そして妹ギジョンも、兄に続いて豪邸に足を踏み入れる。正反対の2つの家族の出会いは、想像を超える悲喜劇へと猛スピードで加速していく……。共演に「最後まで行く」のイ・ソンギュン、「後宮の秘密」のチョ・ヨジョン、「新感染　ファイナル・エクスプレス」のチェ・ウシク。

引用元：映画.comより

キャストについて

半地下の家族　キム家 / 父親　キム・ギテク

：ソン・ガンホ
貧乏でも楽天的で温厚な性格で、運転手の経験アリのお父さん役。

母親　キム・チュンスク

：チャン・ヘジン
元ハンマー投げのメダリストというおっかさん役。

息子　キム・ギウ

：チェ・ウシク
大学受験に失敗し続けている浪人生、計画を立てるのが得意。

娘　キム・ギジョン

：パク・ソダム
美大を目指す浪人生。スキルだけが上達して公文書の偽造などデザインの腕が良い。

裕福な家族　パク家 / 父親　パク・ドンイク

：イ・ソンギュン
まさにサクセスストーリーの象徴。大豪邸に暮らすIT企業の社長

母親　パク・ヨンギョ

：チョ・ユジョン
美人だが騙されやすく脳天気な社長夫人

娘　パク・ダへ

：チョン・ジソ
背伸びしたいお年頃の思春期真っ盛りな女子高生

息子　パク・ダソン

：チョン・ヒョンジュン
子供らしい振る舞いは演技？芸術的感性の高い子供。
過去に「幽霊」を見て失神したことがある。

パク家の家政婦　ムングァン

：イ・ジョンウン
家のことは誰よりも熟知している、パク家からの信頼も厚い家政婦
食事は「２人分」食べるという

映画「パラサイト半地下の家族」のネタバレ・見どころ

２つの家族の格差を表す上下の構図とニオイ

裕福なパク家と、半地下で暮らすキム家。
この２つの家族の圧倒的な格差は、高台にある豪邸と半地下という物理的な高低差、
上下のカメラワークが多用されていることで表現されていて、
その他にも、階段を上がるシーンはパク家、降りていくシーンのみが描かれているキム家など
格差表現は細かいところにも及んでいる。

「ニオイ」についても両家の格差が顕著に現れていて、
半地下暮らしの染み付いたニオイ、それに対するコンプレックスと
物語のクライマックスにも繋がる重要な要素にもなっている。

映画という表現では不可能と思われる「ニオイ」という要素を
映像や演技、演出で感じさせるこの映画の作り込みが素晴らしい！

物語後半の真相を匂わす伏線

物語前半は、キム家がパク家に寄生していく様子をコメディとして描いています。
キム家があれよあれよと入り込んでいく中、節々に今後の展開を示唆する要素が散りばめられています。
家族写真とともに飾られるダソンの描いた絵は、
チンパンジーでも自画像でもなくて、実は地下に住まう男の姿。
２人分食べるという、家政婦はふくよかなので言葉通りの意味に捉えられがちだけど、
本当は、地下にいる夫のための食事分というミスリード。