最初に「探偵」として屋敷に足を踏み入れたとき、「これは怖いゲームだ」と思った。
暗い屋敷、歪んだ鏡、意味深な手紙。BGMは不穏で、マップのどこかに「ハンター」がいる。4人の生存者が協力して脱出を目指す——という構造は文字で読めばシンプルだが、実際に逃げている最中の「聴こえてくる足音」「視界の外で動く影」の体感は、スクリーンショットでは伝わらない。
このゲームのゴシックホラーな世界観は、「雰囲気として貼り付けた」ものではなく、「ゲームプレイと一体になっている」という感覚がある。暗い屋敷で一人で逃げているとき、怖いのは演出だけじゃなくて「本当に誰かに追われている」という非対称対戦の緊張感そのものだ。
タロットモードという名前のゲームモードが2020年から実装されていて、占い好きとしては気になっていたタイトルでもあった。実際に試してみた。
この記事では、非対称対戦サバイバルゲーム「第五人格(Identity V)」を実際にプレイした感想を正直に書いています。世界観・対戦のリズム・UIの体験と、課金の仕組みまで包み隠さず語ります。
▼ 30秒でわかる 第五人格(Identity V)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ジャンル | 非対称対戦型マルチプレイ(4人 vs 1人) |
| 世界観 | ヴィクトリア朝・ゴシックホラー×謎の屋敷 |
| 開発 / リリース | NetEase Games(Joker Studio)/ 2018年7月5日(日本) |
| 課金形式 | 基本無料・コスメガチャ(ゲームプレイに影響なし) |
| 占い・神秘要素 | ★★★☆☆(タロットモードあり・ゴシック神秘性) |
| ルナの総合評価 | ★★★★☆(4/5) |
第五人格とはどんなゲーム?世界観・ストーリー概要
第五人格(Identity V)は、中国のNetEase GamesのJoker Studioが開発した非対称対戦型マルチプレイゲームです。2018年7月5日に日本でサービス開始。iOS・Android対応で基本プレイは無料。PC版(Steam)でも遊べます。
舞台は謎めいた屋敷。探偵・ルシアスが依頼を受けて行方不明者を調査するというフレーム物語の中で、プレイヤーは「生存者」か「ハンター」を選んで非対称の対戦に挑みます。
基本的なルールは:4人の生存者が屋敷内に設置された5台の暗号機を解読して脱出ゲートを開き、屋敷から逃げ切ることを目指す。対する1人のハンターは、生存者を全員排除することを目指す。シンプルに聞こえるが、情報の非対称性(ハンターは全体マップを把握でき、生存者は自分の視野しか見えない)が独特の緊張感を生み出します。
各キャラクターは固有のスキルと専用ストーリーを持っていて、コレクション的な楽しみ方もある。女性プレイヤー比率が高く、キャラクターのデザインや衣装(コスチューム)が大きな魅力になっています。
占い好きに刺さる部分——タロットモードとゴシックの神秘性
2020年10月から実装された「タロットモード」は、4対4の特殊ルールバトルです。キング・ナイト・アテンダントという独自の役割分担がある変則的なモードで、「タロット」という名前の通り、カードを用いた特殊な能力が戦局を変えていく。
ただし正直に言うと、「タロットのアルカナの象徴がキャラクターや設計に深く根ざしている」という意味では、リバース:1999やP5Xには及ばない。「タロット」という言葉は使われているが、22枚の大アルカナの象徴体系が設計の核にあるわけではなく、モード名として使われている印象が強い。
それでも、このゲームのゴシックホラーな世界観全体が持つ神秘性——謎の屋敷、異形のハンター、奇妙なキャラクターの設定——は、タロットの「月(The Moon)」が示す「夢と恐怖と幻影の世界」に通じる感覚がある。暗い水の底を泳いでいるような不穏さが、このゲームには流れています。
実際にプレイした感想|ルナの正直レビュー
生存者として最初のマッチに入った瞬間、「これは怖い」と思った。
マップは暗く、足音が聴こえて、暗号機を解読している最中に「誰かがいる気がする」という感覚が発生する。ハンターの気配を感じながら仲間と協力して動く、そのリアルタイムの緊張感は、テキストで説明しても伝わらない体験です。
「孤独な鬼ごっこ」という言葉がふと浮かんだ。4人vs1人の非対称対戦なのに、プレイしていると不思議なほど「一人で追われている感覚」になる。それがこのゲームのデザインの巧妙さだと思います。
コスメ(衣装)のデザインが圧倒的にかわいい/格好いい。ヴィクトリア朝風の衣装、コラボコスチューム、季節限定スキンなど、見ているだけで楽しい。「このキャラクターのこの衣装が欲しい」という欲求が自然に生まれる設計です。
惜しいのはマッチング後の学習コスト。チュートリアルが薄く、「各キャラクターの特性を知らないと何がどう機能しているかわからない」という声が多い。最初の数マッチはルールを理解するだけで終わることがある。また上位ランクになるほどコミュニティのマナーが荒れるという報告があり、チャットのトラブルを避けるためにチャットオフで遊ぶのを推奨します。
グラフィックとUIの設計評価(ルナの目線)
ゴシックホラーの美学を、UIレベルまで一貫させているゲームです。
メニュー画面のフレームデザイン、キャラクターカードの額縁風レイアウト、フォントの選択——「19世紀の洋館にある古い日記を読んでいる」ような雰囲気がUIに宿っている。スマホゲームとして見たとき、これだけ世界観がUIに一貫しているのは珍しい。
バトル中のUI配置は視認性が高く、「どのキャラクターが今どこにいるか」「暗号機の解読進捗が何%か」の情報が素早く把握できます。非対称対戦ゲームとして、情報管理UIが整理されている印象です。
ストーリー・キャラクターの深さ
各キャラクターには固有の設定とバックストーリーがあります。
探偵ルシアス、コレクターの「醜男」、薬剤師の「エマ」——それぞれが謎を抱えて屋敷に集まるという構造は、RPGではなく「謎解きホラー短編小説集」のような読み心地がある。キャラクター設定を読んでいると、なぜこのキャラクターがこのスキルを持っているかが腑に落ちる設計になっている。
「ゴシックホラーの世界観で、謎めいたキャラクターたちの設定を読みたい」という目的には十分に応えてくれます。
課金・ガチャの仕組みと正直評価
第五人格の課金はコスメ(衣装)のみ——ゲームプレイの強さに課金は一切影響しません。
この設計は正直に評価できます。「強くなるために課金する必要がない」フェアな環境は、対戦ゲームとして重要な誠実さです。
衣装ガチャの仕組み:
- URコスチューム確率:0.5%(天井:250連で確定)
- SSRコスチューム確率:2.5%(天井:60連で確定)
- 50連以降URの確率が段階的に上昇(50連後6.3%、100連後25%)
- 天井250連の費用目安:約48,000円(有償通貨のみでの計算)
ただし「好きなキャラクターに好きな衣装を着せたい」という欲求がこのゲームには強くある。そして衣装のデザインが本当にいいので、「別に強くならなくていいのに課金している」という体験になりやすい。
コスメ限定だからといって課金圧がないわけではない、というのが正直な評価です。「好きなキャラクターの衣装だけ」という上限設定を先に決めておくことをおすすめします。
向いている人・向いていない人
向いている人:
- 非対称対戦・サバイバルゲームの緊張感が好きな人
- ゴシックホラーの世界観に惹かれる人
- 個性豊かなキャラクターのコレクション・衣装集めを楽しみたい人
- Dead by Daylightのようなジャンルに興味がある人
- 対戦ゲームでも課金で有利を取られたくない人(コスメのみ課金)
向いていない人:
- 対戦でストレスを感じやすい人(コミュニティの荒れが報告されている)
- チュートリアルが薄いゲームを苦手な人(最初の学習コストがある)
- タロット・アルカナの象徴体系が深く刺さるゲームを探している人(P5Xの方が向いている)
- のんびりソロプレイしたい人(対戦ゲームのため相手依存)
類似ゲームとの比較
| 比較項目 | 第五人格 | Dead by Daylight | ビビッドアーミー |
|---|---|---|---|
| ジャンル | 非対称対戦 | 非対称対戦 | 放置×戦略 |
| プラットフォーム | スマホ・PC | PC・コンソール | スマホ |
| ゴシック・神秘要素 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
| 課金公平性 | ★★★★★(コスメのみ) | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| 初心者への優しさ | ★★☆☆☆(学習コスト高め) | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ |
| こんな人向け | スマホで本格非対称対戦 | PC・コンソールで遊びたい | 軽くゲームしたい |
スマホで非対称対戦を楽しみたい人には第五人格が最も充実したタイトル。PCのDead by Daylightと比べると操作の気軽さが勝る。
よくある質問(FAQ)
Q. 第五人格は課金しないと不利になりますか?
なりません。課金できるのはコスチューム(衣装)のみで、キャラクターの強さや能力に課金は一切影響しません。無課金でもすべてのキャラクターとスキルを使える設計です。
Q. 初心者でも楽しめますか?
最初は学習コストがあります。チュートリアルが薄く、各キャラクターの特性を理解するまでに数マッチ必要です。まず「生存者」から始めて、ルールに慣れてから「ハンター」を試すのがおすすめです。
Q. タロットモードとは何ですか?
2020年から実装された特殊な4vs4バトルモードです。キング・ナイト・アテンダントという役割分担とカード能力を使って戦う変則ルール。通常の対戦とは異なるゲームプレイが楽しめます。
Q. ソロプレイ・ストーリーモードはありますか?
主にマルチプレイのゲームですが、NPCとのマッチングでの練習モードがあります。完全なソロストーリーモードはなく、キャラクターの設定はキャラクタープロフィールで読む形式です。
Q. コミュニティの雰囲気はどうですか?
女性プレイヤー比率が高く、キャラクターやコスメのファンコミュニティは活発です。一方で対戦上位ランクではマナー問題の報告があります。チャットをオフにしてプレイすることで快適さが上がります。
Q. スマホとPCどちらで遊ぶのがおすすめですか?
操作の精度を重視するならPC(Steam版)が有利です。スマホでも十分プレイできますが、対戦での細かい操作はPC版の方がやりやすいという声があります。アカウント連携でデータ共有が可能です。
Q. 今から始めても遅くないですか?
遅くないです。2018年から続く老舗タイトルでコンテンツが充実しており、定期的なアップデートとイベントも続いています。初心者向けのマッチング設計もあるので、今から始めても楽しめます。
Q. Dead by Daylightと比べてどうですか?
スマホでカジュアルに楽しめるのが第五人格の強みです。Dead by Daylightに比べてキャラクターのビジュアルが個性的で、コレクション要素も充実しています。ゴシックなアートスタイルが好きならどちらも試してみる価値があります。
ルナの本音まとめ
第五人格は、「ゴシックホラーの緊張感を対戦の中で体験したい」人のためのゲームだと思います。
コスメ課金のみという設計の公平さ、ヴィクトリア朝のビジュアルがUIにまで宿った世界観の一貫性、非対称対戦が生み出す「孤独に追われる」体感——これはジャンルとしてスマホ最高峰の完成度を持っている。
気に入っているのはゲームプレイの強さに課金が影響しない誠実さと、ゴシックなキャラクターデザインの美しさ。惜しいのは初心者への学習コストと、コミュニティのマナー問題。「コスメのためだけに課金する」という体験は衣装のクオリティが高すぎるゆえの危険さがあります。
「暗い屋敷で誰かに追われながら、仲間と協力して逃げ切る」——それだけで、このゲームは成立している。タロットモードはおまけかもしれないけれど、ゴシックホラーの世界観そのものが神秘的な体験をくれます。怖いの平気な人は、一度だけ屋敷の扉を開けてみてください。
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※この記事はアフィリエイト広告を含みます。紹介しているゲームの評価は実際にプレイした体験をもとにした個人の感想です。
※ゲームの仕様・課金内容は2026年4月時点の情報です。アップデートにより変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。